ふじみのやつ。

じぶんまとめです。いつもまとまらないけど。

言葉の力と無力さ

 


この後、『愛がなんだ』と『SLANG』のネタバレを何も気にせずに言葉を並べているので、何か一つでも知りたくない場合はここで引き返してください。

引き返しついでにバスラの記事でも読んでいただいて思い出に浸ってみてください。

久々に自分のブログを見返したら色々な画が蘇ってきて楽しかったんです。

僕視点の文章なのであなたの思い出に触れられるのかは分かりませんが。笑

バスラを観られなかった方には申し訳ないとしか言えません。()


そして、独り言とも言える僕の思考回路をできるだけ文字にしただけの文章なので、訳の分からないものになってるかもしれません()

途中退出可なので、時間に余裕があればお進み下さい。

 


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まずは『SLANG』のお話。


かなり楽しみにしてた『SLANG』。

楽しみにしてたのに、良い意味で裏切られて、上を行かれて、ちょっとやばかった。

ヤバいの上を教えてほしいくらい。

絶望ヤバいの上を教えてほしいくらい。


何が自分にとってそこまで良かったんだろう。ってずっと考えてるけど、一番は、

 

果たして紡は救われたのか否か、

伊都に残るものは紡への愛なのか恨みなのか、

何故 櫂は死を選んだのか、

筧のその後、

茨木はどういう意図で紡を精神異常と見なしたか、


軽く上げたこの辺を始め、全てが丸投げに思えたからなのかな。言い方悪いけど()

なのに、彼らが放つ言葉の力で伝わってくるものがあって、自分の中で答えのようなものが生まれる。

そこには何通りもの可能性があるから、その広さが堪らなく良かったのかな。って思う。


今まで観てきた舞台で、観た後の時間が特に楽しかったのが『三人姉妹』と『七色いんこ』だけど、何が他の作品と違うのか考えると、本編の合間はもちろん、本編の前後にも色んな可能性が存在してたからかなって思ってて。

考えれば考えるほど色んな背景と選択肢が(こじつけも含めて)顔を出してくるのが楽しかったんだよなぁ〜って。

『SLANG』の台詞を借りて言うと、行間を読む、のが難しさであって楽しさになってるなって思う。

この '行間' に本編前後は含まれるのかな。とか気になるけど(めんどくさい人())。


『SLANG』はまさにそうで、観劇してる段階から行間を読んでいないと置いていかれるんじゃないかってくらいだった。

本編中で特にそれが感じられたのが、事件に関する証言から現場の予想再現がされる、何度かあった場面。

話が進んで事実が明らかになる度に、どんどん塗り替えられて、過去の映像がまったく違うものになっていくアレ。

よく言われてる、一部分だけを切り取ったニュースと似てる。

メンバーの発言を一言だけ抜き出してあれこれ言うのと似てる。

それだけ言葉には良くも悪くも意味が詰まってるんだな。って改めて思った。

言葉によって虚構が生まれうるし、

言葉によって見える真実があるし、

真実と虚構の共存みたいなものを感じたなぁ。

『SLANG』のホームページとかにあるイントロダクションがすごく理解できる気がしてる。

あの回想シーンも結局 最後に観たものが真実だったのかも分からない、って思っちゃうほどだから、不思議なもんだな、と。

 

 

あとは、設定と役どころのしっかり具合がすごかった。

紡(夢喰の夢人)・・・現実でも櫂の夢を喰う

伊都(正夢の夢人)・・・現実でも本当に悲劇の当事者

櫂(逆夢の夢人)・・・夢ではやりたいことを遂げたけど現実では何も出来ずに彷徨っている。夢では生きてたけど現実では死んでいる。夢では肉体的に喰われたけど現実では紡に精神的に殺されている。

正(悪夢の夢人)・・・裁判で負ける(雑())

衛(悪夢の夢人)・・・仕事に対する姿勢がブレる(こじつけ感())

筧(レム睡眠の夢人(?))・・・夢でも現実でも場を動かしていく立場

茨木(予知夢の夢人)・・・行く末を決めていくような立場

ゴズとメズとヨチムジンは無理矢理だけど()、どこからこの発想は始まったのかめちゃめちゃ気になるくらい綺麗な繋げ方だったなぁ。

この物語の枕詞のように始まった冒頭の【枕】の話もそうだし、○○夢って場面の区切りに出てくる牛頭と馬頭の習字も、すごかった。(語彙力)

 

 

あとこれは個人的な好みの話なんだけど、

人が思考してる時の顔がすごく好きで。笑

ドキュメンタリーとかメイキングのインタビューで、言葉を選んでる時の顔とか。MVの監督さんとか他の関係者の方々とかも例外じゃない。

ライブのMCで、用意してた言葉が出てこなくて頭の中で探してそうな時の顔とか。

握手会でこっちの話に頑張ってついてきてくれようとしてる時の顔とか。

そんな人の思考回路が見えそうな瞬間を、『SLANG』では言葉で感じた。

自分がどういう人間でどう生きてきたか、みたいな事を1人でラップのようにひたすら喋り続ける場面が何回かあったんだけど、

その中で、言った事と反対の事をすぐ言うことが結構あって、反語みたいな感じで、

○○か、いや△△だ。

みたいな。

それが、その人の思考を言葉で表現してるように思えて、すっごく不思議だった。

わぁぁぁぁあああ!!ってなった(語彙力)

台詞の言い回しと語呂の良さとテンポの良さの力なのかなあれは。

目をキョロキョロさせたりぐるんぐるんに脳内を回してる顔が見えてきそうな感じがして、ニヤニヤしちゃった。笑

 


とりあえず特に思ったのはそんな感じかな。

なんかどんどん話が逸れてく気がして訳わかんなくなってきたからやめとく()

 

 

 

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前回ちょっと書いたんだけど、ここ最近で『愛がなんだ』を観てから、"言葉"に関して考える機会がいつもよりもあったから、『SLANG』はなかなかタイムリーなお話だった。


考えた結果 何を一番感じたかと言うと題名の通り、

言葉の力と言葉の無力さ

これを同時に感じてる。

そして、個人差しかないものだな。と。

これを言ったら元も子も無いかもしれないけど。

 


『愛がなんだ』はざっくり言うと "愛" とは何たるモノなのかの可能性のお話、だと思ってるんだけど、

結局 "愛" って人それぞれであって、

例えば、

テルちゃんにとってはマモちゃんを想っているという状況こそが愛であって、

ナカハラにとっては葉子と一緒にいて想って想われることが愛であって、

って感じで、"愛" っていう漢字で1文字、ひらがなで2文字でしかない言葉の中に、これだけの考え方と捉え方と、きっと想像ができないほどの義を持っている。

そこまでの幅を持てる言葉の力がすごいなぁと。

でもそれと同時に、結局 明確に人の気持ちを表すことができない言葉の無力さが拭えなくて。

『愛がなんだ』の最後、

"私は未だに田中マモルではない"

この言葉も一見 意味がわからないし、普通ではないかもしれないけど、

全部を通して聞くと、テルちゃんがこの一文に表れてるように思える。

結局 離れることなんて出来ないし、運命の人と必ず結ばれる訳ではないんだよな。って思った。

 


『SLANG』でもそんな言葉の二面性のようなものが1つのテーマだったと思う。

有罪か無罪か、どっちが許しに繋がるのか。

認めるか否定するか、どっちが許しを与えられるのか。

人を殺せる言葉もあれば、その言葉で救われることもある。

言葉を使う側の意図もあるのに、言葉を受け取る側の捉え方には勝てない。

 

、、、結局 出てきた。

死ぬほど泣いた本ランキング1位の『君の膵臓をたべたい』の一文が。

言葉は往々にして、発信した方ではなく、受信した方の感受性に意味の全てがゆだねられている。

俺の思考はここにしか行き着かなくなってるんだろうか。笑

初めてこの文に出会った時くらいに改めて言葉に関して考え直せたなぁ。

 

 

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乃木坂ちゃんの映画の話とか、舞台に関する話とか、推しメンへの想いの話とか、先日 みんなの話を聞いてるだけでも たしかにね。ってなることあったから、まだまだ人を考えられてないなぁって思った。

Twitterとかなんかのコメントとかなんでも、みんなが少し立ち止まって誰かを想えたらいいのになぁ。って、また思ったなぁ。

何を言うのも自由ってのもほんとあるんだけどね。

そこのハードルの高さの差が、少しでも狭まればいいなぁと思う毎日でございますね。

 


上手いこと篩にかけて形を換えて、できるだけ聞かせてはくれてるけど、飲み込む量が圧倒的に増えてしまってる推しメンの言葉を、もしもっと聞ける人ならなぁって感じ。

基本的に言うのが好きじゃない推しメンもいるからなんでもいいっちゃいいんだけど()

何度も何度も刺されてるんだろうから、

苦しくなり過ぎていなければいいなぁ〜って。

 

 

 

果たしてここまで読んでくださる心の広いお方はいらっしゃるのでしょうか。笑

大した結論も無いまま、自分でも止められない思考の広がりというか言葉広がりというか、できるだけ止めずに起こしてみた結果です。

普段、自分が考えうる選択肢を全部考えた結果、ツイートを送信せずに消すことがどうしても多いから、こういう機会もあってもいいかなって思ってのここまでです。

きっと当たり前のことしか言ってないんだろうけど、自分に言い聞かせるのも込みです。

有澤くんのかっこよさとか、出演者の演技の凄さとかに言及する余裕も今思えば無かったですね。

かっこいいんですよ、有澤樟太郎くん。もちろん皆さんとんでもなくかっこよかったですけど。

『SLANG』に関しては本当にキリが無いほどに話せるくらい好きな作品になりました。

話そうとすると上手く言葉にできないんですけどね()

1回だけでどこまで拾えたのかは分からないけど、

忘れられなそうです。


推しメンとゆっくりお話したい限りですね。

嫉妬するほどに奮わされてくれて嬉しかったなぁ。


読んでくださった方々、ありがとうございました。

またそのうち僕に付き合ってやってください。

 


次は名古屋全ツのお話になるかな?

いつも通り楽しむよ〜〜